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溜息の沼

愚考

思い出のマーニー 考察

*[映画] 見てきました。

スタジオジブリの新作、思い出のマーニー。

意外とよくできている映画なもんで、ジブリジブリだなぁと。

伏線などもたくさんありまして、しっかり見れば映画半ばでこの作品の真相が見えてくるはずです。ま、見えてこなくとも最後に種明かしがありますので大丈夫ですよ。

 

あらすじ

病気で人間不信な思春期の女の子アンナちゃん。療養のために札幌から北海道奥地の親戚の家へ夏の間暮らすことになりました。そんな感じ。

 

皆さん、この映画は女の子二人のラブラブなレズビアン映画ではありませんからね?そこのところを勘違いなさらぬように!たしかに女の子同士でイチャイチャしますが本質ではありませんから!!

 

 

ではネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、前提として説明を。

アンナは両親などを亡くしており、天涯孤独です。だから人間不信、愛してくれて、引き取ってくれたおばさんも信用しておりません、悲しいね。一人ぼっちで学校生活をおくりながら「輪の中と外がある。私は。。。」なんて言っちゃう子です。

療養先でも人間不信をいかんなく発揮するアンナちゃん。「あなたの目、よく見ると青が混ざってて綺麗ね」なんて言われても「うるせぇぞ」なんて言いながら豚呼ばわりします。女の子に罵られる、我々の業界ではご褒美です。

 

、、、失礼しました。さて、療養先で不思議な朽ちかけの洋館を見つけたアンナ、そこでマーニーと出会います。

「ここから仲良くなるのかな?」なんてのは幻想でした。最初から仲良しです。順序なんてありません、出会ったその時からラブラブです。なんてこったい。

 

マーニーに会うために夕方の引き潮を狙って逢引するアンナとマーニー。アンナはマーニーといるときは色々と不思議な体験をします。めっちゃします。会うたびにします。

なぜか朽ちた洋館でパーティが開かれ、しかもそこに行っちゃうアンナ。

マーニーが幼馴染の男の子と踊っているのを見ただけでヤキモチ焼いちゃうアンナはかわいい、レズだけど。

療養先で出会ったミサキというおばさんに「その子に似た子がいた」なんて言われて信頼しちゃうアンナかわいい。あ、アンナは絵がめっちゃ上手いです。スケッチブックを持ち歩いたりなんかして。

 

さて、ある日朽ちた洋館に新しい人たちが引っ越してきます。引っ越してきた女の子はアンナに「あなたマーニー?」なんて聞いちゃいます。実は洋館にマーニーの日記が隠されていたと。

マーニーの秘密を探ろうと二人は仲良しに。やったね。

 

お気づきでしょうが、マーニーは人間ではありません。

そこからマーニーの秘密が紐解かれます。

日記によると、アンナが体験したことは過去のマーニーの体験を追体験してるらしい、でもマーニーはアンナをアンナとして認識しています。ここがミソ。

あくまで追体験なので、日記にはアンナのことは書かれていません。

 

そしてこのあたりからマーニーの認識が薄れていきます、なんていうか、幽霊らしくなってくる。アンナをおいて消えちゃったりする。こわい。

 

さて、最後はマーニーとアンナは仲直りをして終わりですよ。ミサコさんからのネタバレもラストにあります。

 

マーニーは仕事で忙しく親に放っておかれた子供でして、なかなか寂しい時をおくっていました。大人になり、マーニーは結婚するのですが夫に先立たれ一人で子育てをすることに。

しかし、マーニーも体を壊し子育ては無理だと判断、子供を学生寮へいれてしまいます。

何年か経ち、かえってきたお子さん。もちろん自分を一人ぼっちにしたマーニーが大嫌いです。適当な男と結婚します。

マーニーのお子さんが子供を産みました。しかし、その孫を残して事故死します(唐突)。マーニーは残された孫を引き取りますが、少しの間だけ共にすごして亡くなります。

さて、残されたマーニーの孫とは?

そうです、アンナです。

天涯孤独のアンナです。そりゃあ人間不信でもすぐに打ち解けますわな。

 

最後はアンナはおばさんも「おかあさん」と呼ぶように成長しました、泣けますね。

夏のおわり、お義母さんとともに札幌へ帰りましたとさ。おしまい。

 

 

どうですか?全容は伝わりましたか?文章にまとめるというのはなかなか難しいもので。

 

さて考察です。

まずマーニーとアンナの共通点。

アンナもマーニーも癖毛です。また、瞳の色が青というのも同じですね。作中で明言はされませんが、見てれば気づくものです。

 

つぎにマーニーとの出会いについて。

アンナがマーニーと会うときは決まって夕方です。これは引き潮だからというのは実は間違いだと僕は思います。夕方といえば逢魔が時なんて言いますね、魔に逢う時というか、あの世とこの世が交わる時間といいますか。

また、アンナはマーニーに会うときはボートで浅瀬を渡りマーニーに会いに行きます。これ、僕は彼岸をイメージしてるのかと思います。あの世とこの世が交わる逢魔が時に、彼岸を渡ったから故人のマーニーと出会えたのだと。なんか怖いですね?

 

最後にアンナの「輪の外と中」の台詞ですが、これは人間関係だけでなく、「マーニーは故人だから輪の外」「アンナは生きているから輪の中」みたいなことを隠喩してたのでは?とか思います。

 

思い出のマーニー、意外とよかったですよ。ここ最近のジブリ映画はパッとしていませんでしたが、僕的には全然ありです。皆さんもよろしければ是非に。

 

それでは