溜息の沼

愚考

ターミネーター ~ジェニシス~  ネタバレ(追記改定版)

あんま興味ないターミネーターシリーズ、しかし今作はなかなか面白いものでした。
リブートかと思いきや、そんなことはありませんでした。ちょっとみていて混乱しそうな内容かもしれませんね。
なので内容ネタバレから考察までささっと。


スカイネットを滅ぼしたジョン・コナーたち革命軍。
しかし次元転送装置がターミネーターを送りサラ・コナーを殺害に向かわせます。
そこで過去に行きサラを救うことになったカイル。
1984に飛びます。しかし飛ぶ瞬間ジョンはおそわれ・・・。

さて、1984ではサラとシュワちゃんが。
送られてきたターミネーターや液体金属ターミネーターを撃退するシュワちゃん。彼はサラが幼いころ未来からのターミネーターに襲われたときに、未来から助けに来た改造ターミネーターなのです。

また次の時代へ飛びスカイネットを壊そうとするサラですが、カイルはべつの時代へ飛ぼうと言い出します。

1984に来るさい、「ジェニシスをこわせ」という記憶があったと言い出すのです。

これは、飛ぶ際に別の世界線に来たからなのですが。
今作は今までの時間軸とは別の進み方をしており、世界線がかわっております。
なので少々厄介な内容でして。


さてさて、カイルの助言通り2017年へ。
ここでジョンと出会います。そして明かされる事実。なんとカイルはジョンの父親になる人物だったのです。

さてさて、そこへシュワちゃんが現れてジョンを撃ちます。それはなぜか?なんとジョンは細胞レベルで改造されてしまっていたのです。カイルが飛んだ瞬間のその後ですね。
人間でもなく機械でもなく、それ以上の存在に。
ジョンはその時代にスカイネットになるプログラム、ジェニシスをつくっていました。
カイル、セラ、シュワちゃんはなんとかジョンを撃退。ジェニシスも爆破します。
ジョンと共に死んだかに見えたシュワちゃんも液体金属を取り込んでアップグレート。
カイルは未来のため、子供の時の自分に「ジェニシスをこわせ」と未来につながる伝言をつたえ、セラと旅立つのでした。

ここでエピローグが一つ。
爆破されたジェニシスに会社。その地下で起動する謎の機械が。そしてそれをみつめるジェニシスのインターフェース。


わりとあっさり、だけど続編はやる気満々な今作。ターミネーターファンではない僕にも楽しめました。結構ファンサービス的な印象がつよかったのはなぜでしょうね?

何よりも劇中歌で僕が好きなワンリパブリックの曲が流れたのはテンションあがりましたね、さすがだぜ!


世界線の話や時間軸の移動、過去や未来の改変などやり始めたらきりがないこの題材、どう終わりに近づけていくのかたのしみ!かも。。。?

タイムパラドックスが起きないように、いつか大人になる幼少カイルに言葉を伝え、繰り返す時間軸を次に湯投げるお決まりのやり取りも。
しかし気になる文言が一つ。
ジョンは「いつもくりかえしてきた」といいました。
まるでほかの世界線もみてきたようなセリフです。
まさかジョンが預言者たる理由は、何度も滅んでいく世界を見てきたからでしょうか?
今回で世界が次のフェーズに移ったんだと僕は思います。もちろん、このさきで世界が滅びることがあればこの世界線は終了。
また別の世界線でジョンが一から世界を変えていく、、、といった繰り返しが待っているんだと思います。

さて、ジョンが死ぬ世界もあることでしょう、そうなればその世界は描かれることはありませんね。
つまり、僕が言いたいのは「描かれている世界線の話である以上、すべて繋がっている」と思うことなんですよね。ジョンは今作で死にました。しかし、ジョンがいたからこそスカイネットは滅びました(結果的に新たな脅威を産むことになったわけですが。

新たな脅威であるジェニシスはスカイネット崩壊時にジョンを襲い改造します。
ここから今作が動き始めるわけですが、このジェニシスはおそらくこのタイミングをわかっていてジョンをおそっています。
改造されたジョンがいるからジェニシスが生まれ、しかしジェニシスがいるからジョンもまた改造された、、、鶏が先か、卵が先か?

もちろん、この手の時間転送設定がある以上避けては通れない話です。
しかも多元世界みてーなものまでぶち込まれてます。もうわからんねこれは。

一番の謎である「サラをかたくなに守ろうとする、シュワちゃんを送り込んだのはだれか?」というのがいまだ明かされていないのも気になるところです。
はるか先の、成功を積み重ねていって平和な未来を勝ち取ったカイルたちなのか?
少なくとも、次元転送装置を起動できるほどこの世界を渡り歩いた人物でしょうね。

なかなか考えてみると面白いものですね。

ある意味すべてのやり直しに繋がる根本的な作品でした!面白いぞ!

ぜひみてね