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溜息の沼

愚考

ミス・ペレグリンと奇妙な子供達  考察

9/3から公開しましたティムバートン監督の最新作。
ティムバートン監督といえばシザーハンズやナイトメア・ビフォア・クリスマスといった有名作を作り出す名監督ですね。
僕も監督の作品が大好きで、今回も絶対見ると期待していました。


しかし、いざ見終わると割と微妙、、、。
独特の「少し不気味だけど、優しい世界観」は健在で、そこらへんはさすがといったところです。
しかし、ストーリーはというと、正直陳腐なものでした。ふつーによくある感じ。ここだけが残念。
今回描きたかったのは主人公の勇気?それとも異能を持つ子供達の成長?そこらへんが曖昧でした。
ここはひとつ「異能があろうと、子供は子供。普通の子供と同じく成長する」みたいな感じとしてテーマを捉えました。

さて、今回はループが物語のキーです。これがまた厄介で、下手したら話が破綻しかけています。ここは後述で考察しましょう。




簡単なネタバレ。
主人公がある日おじいちゃんの様子を見に行くと死んでました。
で、おじいちゃんは異能と暮らしていたと主人公に話していたので、それを頼りにある島へ。
そこには異能の子供達が。
さて、ペレグリンは一日のループを作り出せる異能です。
彼ら子供達はそのループ内で1943/9/3を繰り返し生活していました。
祖父の死を不審に思う主人公は、犯人であるバロンという男が犯人だと突き止めます。
しかし2016年から主人公を追跡していたバロン、43年のループを見つけてしまいました。
バロンたちはループの力を利用し、不老不死を目論むグループで、ペレグリンを狙っています。
また、彼らはホローというふかしの化け物であり、人間に戻るため異能者の目を狙うものたちでもあります。
バロンに襲撃され、ペレグリンは敵の本拠地へ。子供達は43年のループ内でホローに襲われます。
ホローが見える異能の主人公の助けで子供達はなんとか撃退。ペレグリンを助けに行きます。

ブラックプールについた主人公たちは異能を駆使して彼らを撃退。バロンも死にました。
そして主人公と子供達は別れ、別々の時代へ
バロンが過去で死んだことにより、死ぬはずだった祖父も生き返り、主人公は安心。訪ねて全てを話すと、「ループをたどり会いに行け」と言います。
主人公は世界中のループをたどり無事、子供達と再会しましたとさ。終わり。


さて、ここからはループの考察。見た人向け。

バロンを倒したので、祖父が死ぬことはなくなりました。
しかし、子供達が帰ったのは43年だとすると、この時代にはまだバロンがいますよね?なんも解決してなくね、と。
もしかすると、子供達がブラックプールに来る前に、2016年に出たのかも。
でもそうすると、彼らの別れ際は「子供達が」ループを通って去って行くのです。
「彼らは43年に帰った」と見るのが普通でしょう。
また、一日のループも何時から何時というのも名言されてません。もしかすると別にループしてないのかも、、、?名前がミスリードしてるだけ?
そうとするならば、巻き戻りの描写も納得がいきます。ただ爆撃から逃れるためだけのループ行為であって、一日を繰り返す意味はない的な。
じゃあなんでわざわざ危ない43年9・3を繰り返すんだ?というね。


さて、話を戻すか。
仮に、ブラックプールでループを通った先が現代だとしたら?
もう祖父は死んでいるのに、バロンを倒したところで取り返しはつかないですよね?つまりバロン退治は現代ではありません。
ブラックプールでループを通っている以上、43年でもない。そもそも主人公はどうやって現代に帰ったの?
てか祖父が生き返ったということは、祖父が死んだ世界線は?況してやその世界線の主人公が祖父の生きてる世界に来たところで、その世界の主人公は?

などなど、こういった時間改変モノにはついて回る設定が、この映画にはない!少なくとも言及されていないのです。
僕も書いててワケわかんないです。誰か説明してくれ〜〜モヤモヤする。
どうせやるなら君の名はとか、簡単な時間設定にしてほしい。もしくは描写を増やして。


ただ見るぶんには普通。しかし、シュタインズゲートまどマギといった、「ちゃんと練られたループもの」を齧ったことのある方はモヤモヤすると思うのでおすすめしません。
ぶっちゃけ金を払って見る価値があるのかも怪しい。


まぁたまにはティムバートン作品でも、こういう時もあるか!ということで

では〜