溜息の沼

愚考

猿の惑星・聖戦記

お世話様です。

早速ですが「猿の惑星・聖戦記」を見てきました。
「なんてこった、ここは地球だったんだ」から始まったこ猿の惑星、その前日譚として始まった新・猿の惑星も3本目です。
今回もとても面白かった。その内容たるや筆舌に尽くしがたいです。
もちろん見れない方の為にネタバレを書きますが、僕は是非とも見て欲しいと思います。
「前回を忘れちったよー」という方は当方過去記事をご覧くださいませ。

思えばこの映画は、「戦争とは何か」を問いかける映画だと思っていました。
しかし、シリーズを通して感じたのは「シーザーという男の物語」だったんだと思います。
親である人類を憎まず、仲間を守るために戦うシーザー。
復讐に駆られ、人類と戦う力を得たばかりに死ぬことになったコバ、そしてその可能性をもつのはコバだけでなく、、、そんなメッセージを感じました。
結局、人類も猿も何も変わらない、ただの生き物だ。そんな事を思い出させてくれる今作です。


さて、今回はコバの死から後、いよいよ文明が本格的に退廃し始めた頃です。
地球が「猿の惑星」になるまでもはや時間の問題、、、そんな「いよいよ」尽くしを是非アイマックスで見ていただきたいです。

さて、ここからはネタバレでござーい。



人類と猿の戦いも激化し、人間に寝返る猿も出てき始めます。
そんな中、主人公シーザーの息子が人間に脅かされない土地を探す旅から戻ってきました。
しかし、その晩。裏切りにより息子が大佐と呼ばれる人間に殺されます。

シーザーは復讐に駆られ、仲間のロケットやルカと共に大佐を討ちに行きます。
里の仲間を新天地に送り出し、大佐を追うシーザー一行。

その途中、あるきっかけで声の出ない女の子ノヴァや、元動物園から逃げ出したバッドエイプを拾うことに。
彼が言うには、大佐は北から来る軍隊と落ち合うとのこと。

バッドエイプの案内で大佐の元に忍び込むと、そこには新天地に送り出した仲間達がいました。
助けようとしますが、捕まり、強制労働させられ、壁を作らされるシーザーと仲間達。

なぜ壁を作るのか?シーザーが大佐に聞くと、どうやら大佐は北からの軍隊と戦うとのこと。
理由は人類同士の争いです。
この時代には、突如「言語能力を奪われる」と言う病気が発生していました。
大佐はこれが「人類の終わり」と考えており、感染を広げない為に人間も相手取ったのです。
しかし、「病気は治せる」と、寝言ばかりいう上官と対立、戦争になったのです。

だから猿に壁を作らせ、戦争を有利に進めたかった大佐。

そんな中、基地の外に残ったロケットとモーリス、ノヴァとバッドエイプが助けに来ます。
囚われた仲間達が逃げる最中、いよいよ大佐と軍隊の「人類VS人類」な戦いが始まります。

仲間達が逃げ切ったところで、シーザーは独り、戦争の最中の基地に戻ります。
かつてのコバのように、復讐に囚われたシーザーは大佐の元へ。

戦争が始まっても、姿を表さない大佐、シーザーが部屋へ忍び込むと、
そこには「言語能力を失う」と言うあの病気にかかった大佐の姿が。

今まで、罹患した者を殺してきた大佐、ここにきて罹患です。
復讐に燃えていたシーザーも、一線を超えるのを踏みとどまり、大佐を見逃します。
(あ、大佐は自害しました)

戦争の最中でも、狙われる仲間達を救う為、シーザーは基地の爆破に挑みます。

しかし、爆破まであと一歩のところで、人類に撃たれてしまいます。
いよいよ絶体絶命のシーザー。

その時、人類に加担したゴリラのドンキーがシーザーを助けます。
仲間のために戦うシーザーに目が覚めたと言ったところでしょうか。

基地を爆破し、大佐軍を殲滅したシーザーと軍隊。
そして、勝利した軍隊もまたシーザーを狙います。

が、基地の爆破により生じた大きな雪崩に、軍隊は為す術なく消滅。
猿達はというと、木登りと言う猿らしさでなんとか無事でした。


新天地を求め、再び旅に戻ったシーザーと猿達、そして新たに加わったノヴァとバッドエイプ。
新天地に到着し、仲間の安全を悟ったシーザーは、戦争で受けた傷により死ぬのでした、、、。


おしまい。
今回もたくさんの仲間がいなくなりました。そしてシーザーも。

本当に終わりなんだなぁと思うと、感慨深いものですね。
絶大な評価を受けた初代から、尻すぼみ的にB級になっていた過去シリーズ。
その汚名を100倍返しでも足りないほど、見返してくれたこの新・猿の惑星シリーズ。
本当にいい映画でした。

お疲れ様でした!!