溜息の沼

愚考

アントマン 感想・ネタバレ

皆さまお久しぶりです。
新作ラッシュの波に乗れず書くことを渋っていた僕が帰ってきました。

さて、公開から日数の経ったネタバレなど見たくはないでしょうに、さっそく公開初日のアントマンについて書きましょう。

マーベル新作ということで、アべンジャーズ2に続く今作。すこし身構えて臨んでしまいました。
しかしふたを開けてみると、意外とみんなが楽しめる娯楽映画だったかと思います。
マーベル作品をあまり見ていない方でも楽しく見れるかと思います。
それでいて、マーベルファンも見ていてニヤリとできるのが今作のすごいところかと。


小さなヒーローとなったアントマンの見る世界に興奮するもよし、アベンジャーズ3に続く糸口や彼らとの関係を探るもよし。かなり楽しめる映画です。

何よりもヒーローが出てきて個人的に大満足!ワスプだ!ジャイアントマンじゃないけどピム博士だ!その他もろもろファルコンシールドヒドラにスターク父!
アントマン誕生の裏や過去やらにめちゃくちゃ絡む。


まずは軽くネタバレしますか。。




こそ泥で妻子に逃げられたスコット(こそ泥のレベルではないですが、、、


彼は手立てがなくなると犯罪に逃げるんですねー。
で、物のサイズを変えられる「ピム粒子」を開発したピム博士の策にまんまと引っ掛かりアントマンになることを命じられます。
娘と再び一緒になるためにこれをうけ、ピムの娘ホープとともに特訓を受けます。

さて、アントマンとしての仕事とは何か?
それはピムの過去の弟子であり、ピムの会社を継いだダレン。彼はピムの研究を突き止め、「イエロースーツ」と呼ばれるものを作ります。これはアントマンの構造で兵士を量産しようというものです。
取引相手にはヒドラの幹部が、、、平たく言えばアベンジャーズの敵。

さて、これを阻止すべく特訓を積むスコット。仲間のアリ兵士も手なずけいざ実践。
まずはピムが過去スターク父(アイアンマンの親父)のもとで働いていたときの時代、シールドにて開発したジャマ―をトニースタークの倉庫から借りることでした。
しかしそこにはアベンジャーズ2軍のファルコンが、、、。アントマンは彼を退けジャマ―を拝借。

さてさて本番のイエロースーツ破壊の時。
しかしダレン自らがイエロースーツを着て応戦します。
味方の犠牲(羽アリ)をへてダレンを追い詰めたアントマン
しかし倒したかと思えば今度は娘が人質に、、、。

過去にピム博士が妻であり相棒のワスプが使ったスーツの裏技を使いイエロースーツもろともダレンを消しました。

裏技の代償である「永遠に小さくなり続けて存在が消える」というのもなんとか克服し無事帰還。
娘も守れたしホープとも愛し合えてハッピー!なエンド。


しかし問題は後のマーベルに関わってきます。
イエロースーツの燃料を盗んだヒドラメンバー。そしてうなだれるスタークの姿。
アベンジャーズ3にどんどん関わっていく展開です。

シビル・ウォー、楽しみですね。アントマンは今後も活躍していくことですし!



さて、ここからが妄想です。
今作のテーマは何だったんでしょうか?あからさまな言質はなかったかとおもいます。

しかしぼくが思うに、これは「ヒーローの本質」だと思います。
ヒーローとは何でしょう?すべてのヒーローが最初から世界を救おうとは思っていなかったはずです。
最初は利己的な考えがあって、しかし力を使ううちに正義に目覚めたのがヒーローだと思うんです。
アントマンは今回、一貫して「大切な人と一緒に」を貫いています。
それは今後も変わらないでしょう。

しかしほかヒーローの現在はどうでしょうか?
アイアンマンは恐怖に怯え、新たな脅威を作り出し、また繰り返そうとしています。
世界を救うという重圧に耐えられなくなっていると僕は感じました。
救う人の顔も見えないのに、どうしてでしょうか?彼が体を張る意味もないでしょうに。

しかしアントマンは救う対象が身の回りの人間です。顔が見える範囲。
世界を救うヒーローばかりに目が行きがちですが、アントマンの周囲の人間は彼をヒーローと呼ぶでしょう。
世界の前に、目の前の人間を救うのがヒーローだと、そんな感じに受け止められました。

そういう意味では、ニューヨークを離れないスパイダーマンもまた最高ですね。もうアントマンスパイダーマンの虫コンビでいいよ、、、アベンジャーズは空の街を落とすのに必死そうだし←


実はなんにも解決してない今作、その案件は次回アベンジャーズに続く!!



ではでは(次のヒーロー映画はなにかな?