溜息の沼

愚考

チャッピー 感想考察

どうも。

今回はチャッピーを見てきました。
正直、こんなに重い話だとは思わなかった。公開前から映倫が云々とかいろいろ言ってた今作ですが(結局何だったんだ?)面白かったと思います。

監督のニールさんの作品が僕は大好きで、第9地区とかエリジウムとか、それに近い内容だったと思います。
それらが好きな人は今作も見てみてね。

んじゃあらすじネタバレを。。。





2016年のヨハネスブルクが舞台。犯罪がおおいこの土地で、警察は「スカウト」と呼ばれるロボット警察隊を導入します。これにより犯罪率も低下していました。
そんな町で強盗をトチった3人組、ニンジャ・ヨーランディ・アメリカの3人が「ロボットを作っている奴を捕まえてマシンをオフにしちまおう」と考えます。

そのころ、マシンに意識をもたせることを研究し、完成させたスカウト開発者のデオン。廃棄予定のスカウト22号と起動させるためのガードキーを会社から持ち出します。
しかし、道中で3人に誘拐され、マシンを動かすように言われます。
そしてAIを組み込み起動して生まれたのがチャッピー。最初は生まれたてなので言葉もわかりませんが、すこしづつ学習していきます。

デオンは解放された後もギャングのもとに来ることに。ギャングたちはチャッピーを「ママはヨーランディ、パパはニンジャ」として調教します。

しかし意識は子供のままのチャッピー、犯罪を手伝えないロボはいらないとニンジャに遠くに置き去りに。
チャッピーはヤンキーにボコボコにされながらも逃げ出し、一息。

そのころ、デオンの同僚ムーアが動き出します。
ムーアは、ムースという警察兵器を開発していましたが、スカウトのよりこれはお蔵入り。デオンを憎んでいました。ムーアはデオンの企みに気づき、ガードキーを取り戻しにチャッピーを狙います。

一息ついていたチャッピーを襲うムーア、ガードキーも取られてしまいます。

ボロボロになりながらまたも逃げだすチャッピー、なんとかギャングたちの元へ帰宅。

ニンジャに「お前の新しい体を買うために強奪を手伝え」といわれ、チャッピーも手伝うことに。

そのころムーアはガードキーを使いすべてのスカウトをオフラインに。そしてムースをつかい、その有用性を証明しようとします。
停止するスカウト、チャッピーももちろんです。
デオンはチャッピーを引きずりラボへ。なんとか復活させます。
そこで見たムースをみて「意識を取り出し、ほかの身体に移す」ということをおもいつきます。

バッテリーも交換できない、体もボロボロなチャッピーは、デオンに無理だと言われてもそれを拒み、再びママのとこへ戻ります。

そして現金強奪を手伝っていたところを目撃、放送されたチャッピーを殺すためにムーアはムースを起動、チャッピーのもとへ向かいます。
強奪は成功したものの、ギャングの親玉(3人の上役)が彼らの元に。抗争が始まってしまいます。

デオンが駆けつけており、デオンもまた巻き込まれます。
そこへムースがおりたちます。
すべて壊していき、アメリカも真っ二つ・デオンとニンジャも敵に撃たれて瀕死・ママのヨーランディを死んでしまいます。

デオンの持ってきていた武器でムースを撃破したチャッピー、「意識を取り出し、移す」ことを覚えていたチャッピーは瀕死のデオンをかかえラボへ。
ラボで待っていたムーアをボコしたあと、最後のスカウトのテストボディにデオンの意識を移すことに成功。デオンもまた機械として生まれ変わりました。
警官隊が殴り込むまえに、チャッピーの意識もまた、そとに倒れていたボディに移します。

数日後、ヨーランディと別れをすませたニンジャは「ママの意識」と書かれたUSBを見つけます。
チャッピーはこれを覚えており、ラボをハッキング。停止していた工場を起動させ、ボディを組み立てます。そしてUSBの中の意識データを送信すると。。。


以上で、端折りましたがネタバレになります。

しかしまー、チャッピーがかわいそうで仕方がない映画でした。
見た目が機械でも中身は子供ですからね、見てて堪えられなくなる。

ムーア役のヒュージャックマンがこれまたイケメンでして、てゆうかウルヴァリンのイメージが強すぎて違和感しかなかった。いや、好きだけどもさ。。。

さて、最終的には人間の中身をそのままマシンに移すという、最近はやりの設定でした。
しかし見るたびに思うのは「生命の冒涜」なんですよね。
「人間と機械が共存する社会」なんてイメージがSFではおおく見られますが、この映画はそのきっかけ・前日譚に近いものだと思います。永遠の身体を手にいれてしまったデオンとチャッピー、最後には人類に捕まりその技術が解明、人類全体が機械化の未来が見えること見えること。。。命ってなに?作れちゃうしコピーももできちゃうの?て思うわけですよ。そんなのかなしいなぁ。


ただ見てるだけではハッピーエンドかもしれません。しかし、その後の話を考えると「これがハッピーエンドだと?」って思える。第9地区もそんな映画でした。

ちょっと穿って見てほしい映画でした。おもしろかったよ!

ではでは~