溜息の沼

愚考

グリッドマン ユニバース 感想

最近は映画を見ても長文を書くほどではなかったが、久しぶりに。

グリッドマンを見てきた。
アニメ版グリッドマンとダイナゼノンの続きというかマルチユニバース作品というか、まぁそんな感じ。

まず言うと、僕は正直好きではなかった。
アニメの記憶が朧げだったので、ちゃんと復習してなかった僕が悪いのかもしれんが、それでも刺さらなかった。


これを書く前、友人に「男が好きなものを詰め込んだような」と言われたけど…

・そう思う
・どちらかといえばそう思う←ここ
・どちらともいえない
・どちらかといえばそう思わない
・そう思わない


trigger作品は、割とそういうとこあるから、それはなんとなく分かる。


本題。
何が気に入らなかったのか??

1・深いことやってそうでやってない
結局、大味なんですよ。ぶっ飛ばせばええねんというのか透けて見える

2・作り手のエゴ
そもそもアニメ見てない奴はこの映画を見ないんだろうけど、それでも「ファンのリテラシー」に頼りすぎていないかい?商業作品だろうがよ、親切に簡潔にやってくれよ。
昔のグリッドマン俳優を使うというファンサ、いるか???ノイズだよ、知らねーよ誰だよ。ほとんどの客が「元グリッドマン俳優なんだろうな」とは読めると思うけど、それを期待して作ってないか??
(余談)前半は「音楽が鷺巣っぽいな〜でもエッジがたってないな〜…誰だ?」→後半「やっぱ鷺巣だ!これは鷺巣だ!!」ってのが見てて感じたんですけど、それは合ってた。
でも、(trigger陣の好みってのもあると思うけど)ほぼSEで掻き消してくるから好きな鷺巣ちゃん音楽が聴けなくて残念。活かせよ、BGMを。
でもtriggerだから許す、それは受け入れる。寛容に見えて不寛容なオタクと化した。だれか世界ごと俺を殺してくれ。

3・演出が古い
グリッドマンのいいところって、古き良きところなの?数年前、皆がアニメ版グリッドマンを見てたのは、そこなの?それを理解して作られたか?どこか、二次創作のようなごちゃ混ぜを感じる。(ここに本編で語られるカオスを当てはめるのはナンセンスなので割愛)


本編中のシーンで、
○特撮部隊を見て泣くメガネ君
○学生部隊を見て泣く主人公
   というシーンがある。

この映画を好む人は、きっとメガネ君のようにリテラシーと愛を持って作品を受け取れる人なのだろう。
そうでない側はどこか冷めて見えてしまう。
→逆もまた然りで、そのメガネ君サイドのオタクは、御涙頂戴の舞台で泣いてる主人公に引く。なぜか?ズレてるからだよ。大衆はこちら側なのだ、どっちが滅ぶべきなんだろうな???


●結論
もう終わりだよ、楽しめなかった。
勢いと力技で危機を脱しても、カタルシスがないんだよ。「宇宙規模になったグリッドマンと合体したら響君が!!」じゃ納得できないんだよ。
でも、見にいった人の大半は「そこまで酷くないし穿ちすぎだよ」と僕に言うのだろう。
はいはい、終わりだよ終わり。この世界は終わりだよ。消滅の危機ですよ。もうこの世界は滅ぶべきなんだよ!!!目を醒ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ!!!





本当は好きなんだよなぁ……


【追記】
マルチユニバースである意味はあったか?過剰なファンサービスぽくて受け付けない